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ブログ「珈琲豆を挽きながら」

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カフカの門

 今月の読書会はカフカを読んだ。こんなにおもしろいとは! といまさらながらのボンクラぶりを白状します。  というのはずいぶん昔、『変身』を読みかけて、その無茶苦茶な設定と展開についてゆけず、途中で放り投げ、そのまま今まで …

芭蕉が読書会に参加したら……。

 一目惚れ、ならぬ一読惚れを、久々にしました。  先月、ふらりと立ち寄った高田馬場・芳林堂の文芸書コーナーに、棚差しで1冊だけあった本に。 『星を見る人』。著者は恩田侑布子さん。  書名も著者名も初めて目にした名前でした …

村上春樹『街とその不確かな壁』を読んで。

 いやー、今回も堪能しました。これまでの小説(特に長編)もそうですが、村上春樹は「たった一つ」のことを、作品ごとに舞台設定を変えながら、繰り返し繰り返し書いているんだと、改めて思いました。  その「たった一つ」のこととは …

恵文社・一乗寺店(京都)に行ってきました。

 一昨日から一泊で京都に行ってきた。恵文社で行われるトークイベントの参加と、延ばし延ばしにしていた友人のお墓参りのためだ。  恵文社一乗寺店は、世界の書店を歩き回ったという某フランス人が「世界一美しい書店」と評価した本屋 …

鎌倉文学館で読書会を

     明けましておめでとうございます。  前回書いてから3か月近くサボってしまいました。もし読んでくださっている奇特な方がいらしたら、ゴメンなさい。気持ちも新たに再開いたしますので、本年もどうぞよろしくお願 …

最終コーナーの楽しみ

 本日、新刊『ホットケーキが焼けるまで』を無事下版。本郷三丁目駅の改札を抜けたら徒歩10秒で行ける印刷会社に赴き、最終の白焼き校正を終えた。2階の校正室、窓際のソファに座って、長い長い編集ロードの最後の作業となる白焼きチ …

戦争は知らない、けれど……

 私を含め、私たちのほとんどは、もう戦争の悲惨さを語り伝える言葉をもっていない。だって、戦争を体験したことなどないし、かろうじて太平洋戦争を生身で知っている父も母も、もういないのだから。  けれど、記憶の糸をたぐってみれ …

ふふふ読書会のこと

 昨日は、こんな酷暑に読書かよ!(「こんな夜更けにバナナかよ!」のもじりのつもり)と思わず叫んでしまそうな熱暑をモノともせず、4人の中高年が集い、一人のゲストをお招きして気温に負けないくらいの熱〜い読書会となった。皆さん …

本と珈琲

 渋谷駅から宮益坂を青山通りに向かって少し歩くと宮益坂上の交差点に出るが、その近くに、ウィリアム モリスという珈琲店がある。渋谷駅周辺は新宿駅周辺と同様、(良き)喫茶店不毛地帯とかねがね思っていた私にとって、この店はそん …

「一人出版社」は一人ではできないという当たり前のこと

 毎月初めは、渋谷公園通りにある会計事務所に行くことになっている。月々の決算書類をまとめて見てもらったり、税務署提出用の書類を作ってもらったり。6年前、会社を立ち上げる際、起業のために必要な準備と手続き一切合切の面倒を見 …

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